近況コーナーです〜〜〜


2000/8/9
        ☆★☆ 2000年7月の近況 ☆★☆

 ながらく、更新の間があいてしまって、申し訳ありません。
 Mac絶不調で、メールも書けない状況です(;_;)。ホームページの方もサーバ
ー不調で長らく繋がらない状態が続いていたようで、ご心配かけました。

 ようやく細かい仕事の大部分が終わりました。
 早川からのイティの文庫は、おかげさまでとても好調です。すでに一巻は四刷ま
でいき、自分用にと思って書店に買い足しに行った時には初版が手にはいりません
でした(^_^;)。
 二巻も発売二週間目で二版、現在は三版になっています。
 (集英社だったらこうはいかなかったでしょうね(^ ^;))
 印刷技術の進歩で小さい版にもかかわらず、これまでつぶれていた部分も綺麗に
でていてわたしも驚いています。良質の紙、デジタル処理化の進歩と職人芸の合わ
せ技でここまで綺麗に仕上がったということです。
 十数年の間の技術の進歩を自分の本で確かめられるのは幸せなことですよね。
 編集さんもとても丁寧に一冊一冊、目をとおしてくれています。

 一巻の解説は谷甲州さん、二巻の解説は小谷真理さん、三巻の解説は夢枕獏さん
に書いていただきました。もったいないお言葉をいただき感激しています。
 今回解説の依頼は早川におまかせしているので、わたしも四巻以降のことはまだ
知りません。七巻の最終巻は自分でしめることになっています。
 描き足しについての情報は書いてきませんでしたが、詳しく教えてほしいという
メールをいただき、迷いましたが書くことにしました。
 数ページの書き足しの為に、すでにコミックス及び豪華本購入の方にまた買って
いただくことになっては申し訳ないと思ってあえて詳しく書かずにきたのですが、
それはコアなファンにとってはむしろ不親切だと指摘されました。印刷がいいので、
保存用に買ってもいかなと思っていらっしゃる、 コアな方だけ目をとおしてくだ
さい(^ ^;)。
 以下が描き足し情報です。
   一巻……p215, p430(文庫でのページ数)
   二巻……p368
   三巻……p6, p120, p443
   四巻……p6, p7(一コマ) p92,93
   五巻……4枚
   六巻……なし(予定)
   七巻……あり(^ ^;)(ページ数未定)

 一巻〜四巻までのの画き足しはストーリーを円滑につなぐためのものです。今後
の書き足しは連載当時のページ不足を補うためのものなる可能性が高いです。
 それとわからない程度ですが、実はちょこちょこ手直しもしています。告白して
しまえば、コミックス、豪華本、文庫、全部に手直しがはいっています(^ ^;)。
 今わたしの手元にある原稿は手直しの入ってしまっている原稿なので、ぶ〜け掲
載時の絵はもうこの世には存在していないことになります(^ ^;)。
 すみせまん、いじってしまうんです、つい。

 ガイナックスのCD-ROM画集『水色の言霊』の方も、買っていただいた方には大変
好評でホッとしました。
 声優さんが入ることへの不安はむしろ、入ったことによる感動として受け入れて
いただけたようで、苦労が報われました。
 どういう評価を受けるかわかならない時点での、お勧めは少なからず抑え気味で
したが、今は自信を持ってお勧めできます(^ ^;)。値段はちょっとお高いですが、
これまでになかった新しいタイプのCG集です。安心してお買い求めください。本編
で描き切れなかったキャラの心情など、イティの世界がさらに広がります。
 現在もガイナックス(http://www.gainax.co.jp/soft/mizuki/)の通販で購入で
きます。
 また以下の書店でも直接購入ができます。(書店情報→)

 細かい仕事(という言い方はとても失礼なのですが(^ ^;))の情報です。ただいま
発売中の『安倍晴明本』(学研)の表紙と本誌に4ページ。カバーに名前が大きく出
ていますが、わたしは4ページしか描いていません(^ ^;) 晴明と博雅のパロディ
4コマギャグです。九月中旬発売の同じ安倍晴明本vol.2の表紙ももう一度担当しま
す。(ただいま執筆中)

 もう一つは『本とコンピューター』という季刊誌にやはりコマ漫画を6ページ書
いています。これは7月10日に発売されています。

 これからの仕事の予定は、『果てなき蒼氓』の刊行準備と今年後半に書き上げる
予定の小説です(^ ^;)。
  『果てなき蒼氓』は1998年〜1999年のSFマガジンに一年間連載された、
谷甲州さんとのコラボレーションです。
 連載時は二色のカラーですが、実際はフルカラーで描いていたましたので、概ね
フルカラーで再現される予定です。ストーリーは、宇宙に旅立つことを宿命づけら
れた人々の物語です。叙事詩としての感慨と、ハードSFとしての味わいを同時に表
現することを試みた実験作です。わたしもはイラストの他エピソード面等で物語に
参加しています。
 まだ発売日等はきまっていません。
 小説の方は、書き上がればはじめての長編になります。
 ホラーファンタジーという分野の依頼です。もともとは霊感体質の方なので、ホ
ラーは極力避けてきたのですが、はたして今回はどうなるか……(^ ^;)。封印して
きた霊感体質を呼びさまさないよう気をつけないと……(^_^;)。
 こちらはエニックスのあたらしいレーベルです。

 エニックスといえば、とうとうでますねぇ、ドラクエ。
 あの音楽が流れてくるだけで理性が吹っ飛びます(^ ^;)。
 FF9も発売されましたが、こちらは経験値を積んでいるので、ある程度抑えがき
きます。ちびちびやっています。でもドラクエは一番はじめにのめりこんだゲーム
で、しかも経験値が役にたたないほど、間があいてしまっていて抑えがきくかどう
か自信がありません(^ ^;)。
 はたして、わたしはちゃんと仕事ができるでしょうか?(^ ^;)

 最後になりましたが、『イティハーサ』が今年のコミック部門の星雲賞を受賞し
ました。5月に手塚治虫文化賞で奇跡(^^;)のノミネート、結果四位(なんとベル
セルクの次でした(^^;))というのがあったのですが、今回はちゃんと受賞いたし
ました。
 ありがたや。二十年近く前に『樹魔・伝説』の伝説の方でいただいている賞なん
ですが、あれから二十年近くたっています(^_^;)。まさに光陰矢の如しです。

 イティ、レアものプレゼント第二弾が流れっぱなしになっているので次回の更新
時には用意しておきたいと思っています。
 暑くなってきますので、体調に気をつけてお過ごしくださいね。
 MAC絶不調なので、メールのお返事がほとんど書けません。ごめんなさい。
 読むことはできるんですが(^^;)。