テルツ少年合唱団、日本公演が終わりました。
合唱団としては13年ぶりになります。

あっという間の関東地方での2日間。
しっかりと、テルツの歌声を堪能致しました。

猛暑の中での公演、本当にお疲れ様です。
頑張ってくれた少年達に心から有り難うを!!!

少しだけ、感想を。
(全くの音楽シロウトですので、至らぬところはご容赦下さいませ)


指揮者さんが若返ったこともあり?!いつもよりまして元気いっぱいの
彼らに感じました。

今回のプログラムで、バッハのモテットをやってくださると伺い
本当に嬉しかったです!

日本での「少年合唱団」の音楽のカテゴリーは、どうしても一般の方に
耳馴染みのある優しい音楽、になってしまうからです。
テルツの場合は、プロの少年ソリストが作る合唱団と言っても過言ではない組織です。
トップのグループは皆劇場でオペラに出演しています。

そんな彼らが、その本領を発揮してくれるプログラムを持ってきてくれたことに
とにかく感謝です!
(指揮者のシュミットガデン氏が決めたとのことです)

バッハのモテット、宗教曲でありながら
テルツが歌うとなんと情熱的になることか...。
特に、「主の御前に新しきを歌え」
みなとみらいホールでの、響きも素晴らしかったのですが、入りくんだ声部の重なりが
個々はっきり主張し、その迫力で、ぐいぐい惹きつけられて
最後のアレルヤで、会場全部が一体化した感じ!

まさにライブの醍醐味という物を感じました。

そして、何度劇場で聴いたことか...モーツアルトの「魔笛」三童子。
どれだけカードを持っているの?といった感じで、
全部違うソリストで、三つの登場場面を歌ってくれました。
メンバーこんなに日本に来てしまって、向こうでの劇場は大丈夫?

と思いましたら...シーズン前、でしたっけ?!
多くの劇場、オペラは夏休み中かな?


カールオルフの楽曲を聴けたのも嬉しかったです。
リズムと和声と、こちらもテルツならではの元気良い合唱でその個性を堪能できました。

(「バイエルンの天使」の中にも登場させていただいた、カールオルフ氏です。
モデルになった主人公のひとりが、彼の推薦でテルツ合唱団に入ったというのは事実。
そういったエピソードが、多々入っている作品でした)


今回、珍しくメンナーコア(お兄さん達)の合唱がありました。
素晴らしかったです!
元団員のソプラノ、アルトを歌っていた少年達が成長してバスとテナーの
パートを歌っているわけですが、基礎訓練はとうの昔にすんでおりますので
もう、実力即発揮といった感じです。
若々しくてりりしくて透明感あって、ほれぼれ致しました。

キングスカレッジで例えて言うと、キングスシンガース、といった位置関係?

「彼らから、歌をとりあげない...」
と言うセリフを、作品の中で描きました。
シュミットガデン氏が変声期になった少年にたいして言う言葉です。
(勿論これも事実です)
声が出る範囲内で、歌わせることは出来る、そうしないと声帯を
上手くコントロールできなくなる....と言う考えです。

そんな教えもされていると取材で知ったときに感動したことを思い出しました。
それが、楽曲によっては少年合唱団のクオリティーをきちんと支えているのですよね。

少しだけ立ち読みコーナー↓click



リハーサルを拝見していて感じたこと。
根を詰めるときは集中して、そうでないときは思いっきりラフで...
そのギャップがとても面白く、のびのびしている姿が印象的でした。

その姿は、30年前より変わらないです。
代わる代わる指揮をしたり、少年がオルガンのぞき込んでいたり、
そうそう、暑かったので裸足で、バッハ!だったりしていましたね(笑)

今回、ゲストとの合唱で指揮者のルードヴィッヒ氏が後ろにさがったときに
彼は皆と混ざって一緒にテノールパート?!で歌っておりました。(杉並公会堂)
これは、シュミットガデン氏も良くやっていたことだな?と...
そんな柔軟さが、受け継がれていたのが微笑ましかったです。

明るい、情熱的な新指揮者のルードヴィッヒ氏。
30年前の若かりし頃のシュミットガデン氏を上回るはじけっぷりの元気さでした。
彼に託されたテルツ少年合唱団、新時代?なのでしょうか。

本当は、全くの1ファンになって会場の遠くで聴いていたい...といつも思うのですが、
作品を描かせていただいたと言うことで、どうしても親心になってしまい、
コンサートではドキドキと、手に汗握り、肩に力が入ってしまいます。

等の彼らは、はつらつと、気持ち良く歌っていることと思います。
以前インタビューをしたときに、往々にして彼らの答えは...
「歌をしっかり覚えてしまえば、あがらない。冷静になってくると、楽しくなってくる」
と言っていましたから。


彼らの歌声を聴いた後にいつも思います。
もっと、沢山の方に、こんなに本格的で素晴らしいプロ!の少年合唱団が
いるということを知っていただきたい!と。

そんな情熱で作品を描き始めたのだなと、思い返しています。

そして、今も続けて思っております。


再び彼らの歌声が聞けることを願ってやみません。


最後に、
招聘に、ご尽力いただいた河野正行氏に心から感謝を!
有り難うございました。

2013.8.8杉並公会堂にて リハーサル風景
今回の来日のために描き下ろしたイラストです。
ポストカードにしていつも少年達にプレゼント
しているのですが、多く作った分を今回会場で、
CDを買われた方に差し上げたかったのですが....
無事にお手元に届いてますでしょうか?!

枚数が少なくて申し訳ないです....。
new!
テルツ少年合唱団ブログです。
この後の中国公演のこともアップされることと思います!

http://www.toelzerknabenchor.de/Blog/TKC/Tolzer_Knabenchor_Blog/Archiv.html



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:::2013年 テルツ少年合唱団日本公演 お知らせ:::
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30日、テルツ少年合唱団、無事に日本に到着致しました!
イタリアでのコンサートを終えての強行軍....本当にお疲れ様です。

さっそく、新宿の高層ビルにてお寿司を頂いたとのこと。お店は貸し切りでしたので、その場でいきなり
歌が始まり、招聘元のスタッフ、感激したそうです。
本当に歌が好きな子供達!!!
浅草を観光した後、最初のコンサート会場、鹿児島に向けて移動です。


プログラムが届きました。





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テルツ少年合唱団プロモーションビデオです。
テルツ少年合唱団練習風景---2013年7月2日ミュンヘン photo by KONO   new!
クラシック音楽情報誌、フリーペーパーの
「ぶらあぼ」2013年8月号にて、テルツ少年合唱団の記事が掲載されています。
Webからもご覧頂けます。

http://www.mde.co.jp/ebravo/book/201308/#page=2

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